医学誌のインパクトファクターとは

・インパクトファクター (impact factor、IF) は、自然科学・社会科学分野の学術雑誌を対象として、その雑誌の影響度、引用された頻度を測る指標 

・異なる雑誌の重要度を比較する場合にインパクトファクターを用いるのは有効である

・インパクトファクターは「学術雑誌」の評価指標

・自分の書いた論文がより多くの人の目に触れて欲しいと思ったときに、同じ分野の複数の雑誌で各雑誌のインパクトファクターを比較し投稿先を決定することには意味がある

・査読(さどく、英: peer review、ピア・レビュー)とは、研究者仲間や同分野の専門家による評価や検証のことである[1]。研究者が学術雑誌に投稿した論文が掲載される前に行われる。

・学術論文誌・専門誌においては、寄せられた原稿がすべて掲載されるわけではなく、そこに掲載される前に、原稿が予め同じ分野の専門家(査読者)の評価を受ける過程が入ることがある。この過程が査読である。査読の評価内容によって掲載 / 不掲載が決定されることになる。科学的に評価の高い論文誌の場合、査読者は通常複数の外部の人間が選定され、著者や所属機関との独立性を重視して選ばれる

(以上、ウイキペディアより)


・インパクトファクターの高いジャーナルに論文を掲載するには、大きなコストがかかります。ここでいうコストには、研究者が投資する膨大な時間も含まれます。十分な結果を出し、さらに編集者による初回審査を通過するためには、長い時間がかかります。(ネット記事より引用 https://www.editage.jp/insights/chasing-the-impact-factor-is-it-worth-the-hassle)


・以下はブログhttp://blog.livedoor.jp/dr7/archives/52177568.html [2017年] 最新インパクトファクター 臨床医学・循環器学より引用させていただきました。  

臨床医学系ジャーナル御三家

New England Journal of Medicine

2014年 53.682

2015年 55.873

2016年 58.912

2017年 72.406

毎年数値を上げてきたNEJMですが、今年は一気に70点台を突破するという高騰。臨床医学系ジャーナルで最も高いインパクトファクターを誇る、名実ともに最も重要な臨床医学誌。 大規模臨床試験や疾患の総説など引用されやすい論文が多く掲載される


Lancet

2014年 39.207

2015年 45.217

2016年 42.579

2017年 47.831

3年連続の40点台をキープ。Lancetは症例報告も受け付けているので、臨床医でもチャンスはあるかも?


JAMA

2014年 30.387

2015年 35.289

2016年 37.684

2017年 44.405

JAMAもいよいよ40点台へ!JAMAもLanzetのように姉妹紙を領域別に出版しており、それらのインパクトファクターも年々上昇しています。


同じく同ブログhttp://blog.livedoor.jp/dr7/archives/52177575.html?ref=popular_article&id=1898316-295092 [2017年] オープンアクセス誌の論文掲載料 より引用させていただきました。

代表的なオープンアクセス誌5誌を選んでみました。

Nature Commnications: 661,500円(税別)

Cell Reports: $5,000(約550,000円)

eLife: $2,500 (約275,000円)

Scientifc Reports: 180,000円(税別)

PLOS ONE: $1,495(約164,450円)

これまで論文掲載料が無料だったeLifeですが、2017年1月1日より$2,500の掲載料がかかるようになりました。

横軸にインパクトファクター、縦軸に論文掲載料をとりプロットしたのが冒頭のグラフです。インパクトファクターの高いジャーナルほど掲載料も高いという、ある意味わかりやすい結果。当初は高額な掲載料を支払えば出版できると揶揄されていたPLOS ONEですが、いつの間にか安価に出版できるオープンアクセス誌という立場になってしまいました。


☞ 脊椎分野でインパクトファクターの高い専門誌としては、

・SPINE

・Journal of Neurosurgery:Spine

・European Spine Journal

・Journal of Spinal Disorderes and Techniques

・Spine Journal



AMERICAN JOURNAL OF SPORTS MEDICINE 5.673

JOURNAL OF BONE AND JOINT SURGERY-AMERICAN VOLUME 4.840

OSTEOARTHRITIS AND CARTILAGE 4.742

ARTHROSCOPY-THE JOURNAL OF ARTHROSCOPIC AND RELATED SURGERY4.292

Journal of Physiotherapy 4.083

CLINICAL ORTHOPAEDICS AND RELATED RESEARCH 3.897

Acta Orthopaedica 3.446

KNEE SURGERY SPORTS TRAUMATOLOGY ARTHROSCOPY 3.227

JOURNAL OF ARTHROPLASTY 3.055

Spine Journal 2.962

Bone & Joint Journal 2.953

JOURNAL OF ORTHOPAEDIC & SPORTS PHYSICAL THERAPY 2.825

JOURNAL OF THE AMERICAN ACADEMY OF ORTHOPAEDIC SURGEONS 2.782

JOURNAL OF SHOULDER AND ELBOW SURGERY 2.730

JOURNAL OF ORTHOPAEDIC RESEARCH 2.692

EUROPEAN SPINE JOURNAL 2.563

INTERNATIONAL ORTHOPAEDICS 2.520

SPINE 2.499

JOURNAL OF ORTHOPAEDIC TRAUMA 2.251

Journal of Hand Surgery-European Volume 2.191

Cartilage 2.000

KNEE 1.976

ARCHIVES OF ORTHOPAEDIC AND TRAUMA SURGERY 1.942

FOOT & ANKLE INTERNATIONAL 1.872

SPINAL CORD 1.870

CONNECTIVE TISSUE RESEARCH 1.832


SCOLIOSIS  0.3  (2015年)



☞European Journal of Physical and Rehabilitation Medicine Impact Factor of 2,06.

http://www.ejprm.org/









側弯症ライブラリー別室

ブログStep by step側弯症ライブラリーをベースとして、より専門知識・情報へのアクセスと視認性、学習性を高めることを目的として作製していきます。